「こいつ俺の指示にいちいち口出ししてくるな」
「素直に言う事を聞けない奴だな」
と思ったことはありませんか?
一昔前であれば、上司とのいう事は絶対で反論何てもってのほかという雰囲気がありましたが、最近では上司と指示や注意に対しての不満のありそうな対応や反論などをしてくる人も出てきました。
ただ、言う事に反論するだけならまだ何とか対応出来ますが、会社の仕事の進め方に影響が出てきたり、不都合な事もかなり出てきます。
放っておいたら、会社としてもその部下個人としても心配ですよね。
そして反抗的な部下程、仕込み方によってはあなたのことを尊敬してやまない師弟関係になることだってあります。
今回は、
- なんで部下は反抗的なのか
- どういう問題があるのか
- どうすれば反抗的な態度を取らなくなるのか
について紹介します。
目次
1.なぜ部下が反抗的なのか?
(1)上司のことを下に見ている
現在仕事を一緒にするまでの接点が無かったり、あまり関係性が今まで無かったりすると部下はその上司の表面的な部分だけで判断します。
その表面的に判断する部分が、
「この人あまり仕事をしてない様な気がする」
と思われていたり、
上司の経験からすれば判断が難しく、適切な判断をする為に情報収集などに時間が掛かっていると
「簡単な仕事そうなのに判断が遅いな」
という風に捉えてしまう可能性があります。
更に業務が営業などの数字に現れやすい職種であれば、部下の方が上司の数値を上回った場合、部下が
「俺の方が仕事が出来る」
と認識してしまい、上司の指示や忠告に対して「俺の方が出来るのに」という気持ちから反論や意見などをしやすくなってしまうこともあります。
(2)自分の思い通りにならないことに苛立っている
「自分の思い通りになることで一番上手く進む」
と思っている部下も反論しやすいタイプの一つの特徴です。
これも心の何処かに上司よりも自分の考えが優れているという気持ちから起こる事ですが、上司の指示やアドバイスも全て自分の考えを否定されているという捉え方をしていることが多く反論などをしています。
この場合の部下は自分の感情が上手くコントロール出来ていないので、なかなか扱いが大変です。
(3)周りに認めてほしいから
入りたての新入社員や、初めて大きな仕事を任された若手社員であれば、
「おれはこんなことも出来るんだぞ」
と自分の実力の高さを見せつけたいものです。
そんな気持ちから自分の能力を見せつける為や、承認欲求から自分の存在感を見せつける為に上司に反発する様な態度を取ってしまいます。
自分がアピールしようとしていることの延長戦なので反対意見や反論もそこまで大したことを言っているケースは少ないでしょう。
2.部下が反抗的なのは上司に問題がある事も。
ここからは自分自身を見つめなおしてみましょう。
部下が例えば自分にだけ反抗的な態度を示してくる様であれば、自分にも何かしらの原因があるかも知れません。
(1)感情的に対応していないですか?
部下からの提案や部下がした業務に対して頭ごなしに注意などをしていないですか?
部下の意見を全く聞かなかったり、自分の思い通りにならなかったり、ミスをした部下を怒鳴りつけたりしていると反論的になることもあります。
もちろんそんな、理不尽な上司と話している時は部下側も警戒モードになり
「この上司に話かけられたらろくなことがない」
という様な反抗的な態度を取ってくることもあります。
部下が反抗的な態度を取らなくなるように指導することも大切ですが、部下の気持ちを考えてあげることも大切です。
気を付けましょう。
(2)全員平等に接していますか?
人によって態度を変えていると部下の反発心をいつの間にか育んでいることがあります。
「そんなことしてないけどな」
と思う方もこの内容は多いですが、自分がお気に入りの後輩だけ可愛がるという事は良くあることだと思いますが、この一部の人を可愛がるという事にかなり嫉妬心を抱くケースが多く、部下からすればその可愛がられている部下と自分への対応を比較して
「自分は冷たくされている」
「自分は嫌われている」
という錯覚をするケースが良くあります。
相手の感じ方にも問題がある部分はありますが、自分で改善できる部分でもあります。
平等に接するように心掛けましょう。
(3)部下に雑務だけを押し付けてないですか?
若手や新入りが会社の中での雑務を行う事は当然です。
ですが、ちょっとした誰でも出来る様な確認を部下にばかり聞いていないですか?
「今、何時?」
「明日って○○は会社にいるっけ?」
など
部下が業務で忙しくしている時に、誰でも簡単に確認出来る様な内容を聞いてこられるとさすがに部下も確認はしてくれますが、不満そうに返答してくることの方が多いでしょう。
部下からすれば
「それぐらい別に私に言わなくても出来るでしょ」
という風に思うからです。
現在であれば、会社でもスマホのアプリを利用して業務管理や出勤管理をしている会社も多くスマホを確認すれば簡単に確認できることをわざわざ部下に聞いている様では、忙しくしている時なら猶更部下もイライラするでしょう。
3.どうすれば部下は反抗的な態度を取らなくなるの?
(1)直接話をしてみましょう。
すでに不満のある様な態度が多いのであれば、少し話し込んでみる必要があります。
どういうところを不満に感じているのか可能であれば直接1on1で聞いてみましょう。
先程もあった自分にも至らない点があるかも知れないです、部下の発言によっては自分の努力できるところは努力する方が業務環境の改善にも繋がります。
更に部下が改善すべきところも優しく諭してあげることがいいです。
この1on1の話し合いで一番意識すべきことは感情的にならないことです。
場合によっては、露骨に部下が自分の悪口を言ってくる可能性もあり、その悪口を受け止めなければ今後の関係性改善と部下の成長は見込めないからです。
ここで仮に
「お前は上司に向かって何を言っている」
と言ってしまえば、関係性は完全に冷え切ってしまいます。
他にもこまごまと1on1の面談では気を付けなければいけないことがあります。
うまくいけば絶大な効果を得ますが、下手をすれば、
「あの人との懇談嫌だな」
「懇談が嫌だから勤務したくない。懇談する人を変えてほしい」
という要望を出されてしまう事だってあります。実施する前に事前の勉強は絶対した方がいいです!ちなみに私はこの本で勉強しました。
アマゾンで購入すれば1540円でkindleで電子書籍で読めば少し安く1386円で読めます!
なんせこの本はポイントを分かりやすく理解できて、なんせすぐに実践できる事がたくさん載っているのでぜひ読んでみて下さい!
【AMAZONでこの本を購する!】
(2)部下を認めてあげる
承認欲求が高い部下に関してはまずは認めてあげることが大切です。
部下は反抗的な態度になっている時点で聞く耳を持っていません。
なので、部下との関係性を縮めていく為に、認めてあげたり尊重してあげましょう。
認めてあげることで、承認欲求の高い部下は、今までかなり警戒モードで接してきていたのが、警戒モードが無くなり、普通に話が出来る様になります。
何なら自分のやっていることを褒めてくれたりたたえてくれる上司にはなついてくることや尊敬してくる事だって考えられます。
その様な関係性に慣れれば、あなたからのアドバイスは確実に耳を傾けてくれるようになるので反発してくるような事はなくなるでしょう。
(3)普段からコミュニケーションを増やしてみましょう。
部下からすれば、普段からあまりしゃべらない上司が急に話しかけてきたりすると警戒します。
関係性の構築が何より大切なので、普段からの会話の量を増やしていく必要があります。
挨拶や困っていることが無いかを聞くだけで、充分効果はあります。
しょうもない自分の趣味についての話やプライベートについての話をしてあげると意外と興味を持ってくれたりするのでオススメです。
更に、その子がしている業務で「この前のプレゼン良かったね」や「計画書上手にできていた」と褒めてあげることで反抗心はどんどん薄れていくので反発的な態度を取られることもまずないでしょう。
「そんな話す事無いよ」
という気持ちがあると中々部下であっても話しかけにくいものですが、大切なのはコミュニケーションは質ではなく量です。
会話の量を増やしてあげることで関係性はどんどん縮まっていくので努力してみて下さい。